ニーズと人気が高まる保育士の仕事
保育士は近年の待機児童問題の影響もあって、ニーズが高まっている仕事です。
共働き夫婦が増えている今、保育士の需要はますます増えていくでしょう。
また、資格を取得すれば一生働くことができるため、女性の場合には家庭に入ってからもひと段落したら社会復帰することが可能です。
そのため、最近では保育士試験に挑戦する人が増えています。
保育士の資格を取得して働くことができる場所は保育園だけではありません。
保育園にも民間のところと市区町村のものとがありますし、さらには託児所であったり、公的機関の一時預り施設であったりといったところでも仕事があります。
他にも、病院内の保育所、児童支援センター、学童保育などもあります。
資格を取得することで働くことのできる場所がたくさんあるということでも、人気が高まっています。
待遇の悪さであったり仕事の忙しさであったりといったことが問題視されてきましたが、これから法改正も進むことが予想されていますし、今後もニーズがどんどん高まることが予想されています。そういった面からもこれからの待遇改善に期待をして仕事に就くという人もいます。
保育士不足が深刻化している埼玉県等の地域は既に保育士の処遇改善に力を入れて始めています。埼玉県の所沢市では、保育士に対する処遇改善として支給要件を満たした保育士に約23,000円の補助金の交付も行っているようです。
その他にも、全国の平均給与よりも高く設定し、福利厚生を充実させることで保育士の受け入れ体制を整えています。
保育士になるための試験
保育士として働くためには保育士の免許を取得することが必要です。
保育士養成学校を卒業する場合には、そのまま卒業時に免許が交付されますが、学校に通わなくても独学で試験に合格して資格を取得することもできます。
そのため社会人として働きながらであったり、家事をこなしながらであったりという状況の中でも試験勉強をして資格を取得するという人も多いです。
試験は今では年に一度しか行われていませんでしたが、今の保育士不足に対応するために現在は年に二度試験が行われています。
試験は各都道府県で行われており、どこの地域で受験をしても試験日程や試験問題の内容は統一されています。
一次試験と二次試験とがあり、一次試験はマークシート方式での筆記試験です。
試験科目が社会福祉、児童福祉、発達心理学、精神保健、小児保健、小児栄養、保健原理、教育原理、用語原理、保育実習理論と科目がとても多く、試験の合格ラインは6割です。
科目がとても多いですが、一つの科目で合格をすると、その合格が3年間有効となります。
そのため全ての科目を3年以内に合格すれば一時試験を合格することができます。
一次試験に全て合格すれば二次試験に進むことができ、試験では言語・音楽・絵画制作の領域から2つを選択して受験をします。
これも6割以上が合格となります。
資格を取得するための勉強方法
保育士試験の範囲というのは多岐に渡るため、試験勉強がとても大変です。
試験の内容も一般的な知識を求められるものだけでなく法律や年号を覚える必要のあるものもあるので、決して簡単ではありません。
そのため勉強をしている中で挫折をしてしまう人もいます。
試験勉強をする際には独学で行うとしても全て独学では難しいこともあります。
そこで、通信教育を活用したり、予備校を活用したりするのがオススメです。
予備校は年間講座に参加するとなると授業料もかなりかかりますし、仕事や家事をしながらでは時間的に通うのが難しいことも多いです。
そのような時には直前の対策講座や模擬試験を活用して、その内容で自分で進めた試験対策の内容が定着しているのか確認をしたり、最後の仕上げをしたりすることに役立てるようにしましょう。