社会福祉士とは?
社会福祉士とは、福祉や介護に関する相談にのり、アドバイスをする専門職。社会福祉士として働くためには、仕事をする上で必要な知識・スキルがあることを証明する国家資格である「社会福祉士試験」に合格しなければなりません。
福祉系の資格には、他に「介護福祉士」があります。介護福祉士は介護施設などで介護サービスに従事する仕事です。福祉分野で活躍するためには、社会福祉士と介護福祉士の両方を取っておくといいでしょう。
資格概要
社会福祉士の試験は年に1回、2018年からは2月上旬に行われています。大学・短大で所定の福祉系科目の単位を取って卒業したり、養成施設を卒業したりと、専門的に勉強していることが受験資格として定められているため、完全に独学で資格を取れるわけではありません。
受検するためには、7月下旬ごろから予約ができる「受検の手引き」を取り寄せる必要があります。受検申し込み時には手引きに基づいて数多くの書類を用意しなければならないので、手引きは早めに取り寄せるようにしましょう。
試験内容は人体の構造や心理学、社会保障について、福祉サービスについてなど多岐にわたっています。合格点の目安は約6割だと言われていますが、合格率は20%程度と、他の福祉系の資格と比べても難易度は高めです。
社会福祉士の資格を取るメリット
介護・福祉の知識が必要な場面は増えてきており、社会福祉士の活躍の場も広がってきています。社会福祉士の資格を持っていなくても介護・福祉の職につくことは可能ですが、国家資格である社会福祉士の資格を持っていれば、社会的信用が高まり、自信を持って相談に応じることができます。
社会福祉士の資格を持ち、さらにいくつかの条件をクリアすれば、特別養護老人ホームの施設庁に就任したり、独立して相談援助事業所を開所したりといったキャリアアップも可能です。
今後ますます需要が高まる資格の一つであるといえるでしょう。
社会福祉の資格を取るには?
社会福祉士の資格を取るためには、4年制大学で所定の科目を修める、短期大学で科目を収めてから実務経験を積む、6か月から1年の間養成施設に入学するなど、学歴の条件を整える必要があります。
受験資格を得るために学校で学ぶ必要がありますが、社会福祉士は難易度が高い試験です。受験に備えて、受験対策用のスクールや通信講座を利用する人も多数います。
また、社会福祉士試験は年に一度しかありません。受験機会を逃さないように、しっかりと年間計画を立てて勉強することが重要です。