仮想化システムのベースとなる知識を問われる
現在、ネットワーク環境においては仮想化というのは欠かせない技術となっています。
普通のパソコン構成においても仮想化した領域を使うのが当たり前ですし、クラウドスペースや一般的なネットワーク通信、OSの稼働などにも仮想化は非常に重要な役割を果たしています。
現在のパソコン、インターネット技術においては仮想化のスキルがないと、十分にシステムを理解できないと言うこともできますので、この分野に特化したスキルを評価してくれる資格はITエンジニアとしてのキャリアを高めるものとなります。
仮想化に関係する資格は、ベンダーごとに専門資格が出ていますが、あくまで関係する製品やシステムに特化したものとなっています。
そのため、仮想化そのものについての総合的かつ基礎的なスキルを問う資格を持っていると、様々な場面で活用できることになります。
そのために役立つのが、この仮想化基礎検定と言えるでしょう。
仮想化基礎検定の概要とは?
仮想化基礎検定はNPO法人であるパソコン整備士協会が主催している資格試験で、全国で受験することができます。
受験方式はCBT受験、つまりパソコンを使った試験となっていて、試験会場に設置されているパソコンで試験問題を解くという形で受験できます。
試験日時などは指定されておらず、各地にある協会の試験会場に行けば、いつでも試験を受けることができるのが便利です。
受験資格はなく、誰でも受験することができますので、就職を考えている学生がスキル証明のために受験するケースも見られます。
特定のパソコンメーカーとは関係のない公平性の高い試験内容となっていますので、仮想化についての全般的なスキルを証明するのに役立つ試験で、転職などにも有利に働くと言えるでしょう。
公式テキストもあるので勉強がしやすい
仮想化基礎検定では、OSやアプリケーションだけでなく、サーバー、クライアント、ストレージなど広範囲にわたる分野の仮想化スキルを見ます。
そのため、この検定にチャレンジすることによって、幅広い知識を身に着けられるというメリットがあります。
出題範囲が広いので勉強が大変そうに見えますが、協会が出している公式テキストがありますので、効率よく勉強をしていくことができるのが魅力です。
出題範囲としては、公式テキストの中身から70パーセント程度が出て、公式テキストにはない応用問題が30パーセント程度となります。
合格ラインは70パーセントの正答率となっていますので、公式テキストをしっかりと勉強することが合格のカギと言えるでしょう。
IT業界のニーズにかなったスキルを学習によって身に着け、それを客観的な形で評価してもらえますので、有用な人材としてスキルアップするのにぴったりの資格です。